野外で動画撮影や写真を撮るときに、F値をがっつり絞らないと
白飛び、露出オーバーしてまともに撮影できなかったので、この度NDフィルターを購入してみました。
購入したのがこちらのK&F Concept NANO-X バリアブル(可変式 ND8-ND128)NDフィルター 67mm KF-67NDX8-128になります。

結論から言うと買ってよかったと思ってます。
Log撮影だとISO800からになるんですが、NDフィルターのおかげで露出オーバーにならずに撮れるし、F値開放ぎみで撮れるし、もっと早く購入しておけばよかったなと思ってます。
NDフィルターとは
ざっくり説明するとレンズ用のサングラスみたいな感じです。
カメラに入ってくる光量を調節することができます。
光の量を減らすことによって、日中でもスローシャッターで撮影することができるようになります。
NDフィルターには固定式と、可変式がありまして、固定式はいちいち付け替えなければいけないんですが、可変式はリングを回して減光量を調節できるので大変便利です。
NDフィルターの番号の意味は?
NDフィルターにはND4、ND8、ND16といった具合に番号が付いていますが、
番号が大きくなるほど濃くなり、シャッタースピードを遅くできます。
また、番号の意味は光量を何分の1減らすのかを表しており、ND2なら1/2、ND4なら1/4光量を減らします。
NDフィルターを使う理由
日中や明るい場所でF値開放でぼかして撮りたい時、滝などの水流の流れを滑らかに撮りたい時や、日中の動画撮影時に適正露出で撮りたい時など、シャッタースピードを遅くして、いろいろな表現の写真が撮れます。

可変NDフィルターのメリット

一番のメリットはやはり、固定式と違って手軽に減光量を変えれる
ところだと思います。
固定式だと、何枚も持ち運んで、何度も付け替えてと手間がかかりますが、
可変式だと一枚で事足ります。

可変NDフィルターのデメリット
可変式NDフィルターのデメリットといえば、色かぶりや、減光量のムラなどが上げられます。
固定式であれば均一に減光されますが、可変式では減光にムラができてしまい、写真に変な影が映ることがあります。
あとは、可変式はガラスが重なってできているので、解像度の低下が大きいといわれています。
固定式と、可変式、どちらもメリット・デメリットがありますので、撮影シーンによって使い分けていけばいいかなと思います。
NDフィルター使用時の早見表
NDフィルターを使用した時のシャッタースピードは以下の通りになります。
※あくまでも目安で、使用機種や環境によって誤差はでます。
シャッタースピード計算式
NDフィルター使用前のシャッタースピード×NDの番号
=NDフィルター使用時のシャッタースピード

K&F Concept NANO-X KF-67NDX8-128を実際に使って性能を確認してみた
簡易的ではありますが、どのようにシャッタースピードが
変化していくのか検証してみました。
NDフィルター未装着で設定を絞り優先モード、ISO感度を100にして、シャッタースピードが1秒になるように設定しました。
理論上は未装着時が1秒であれば、8秒⇒15秒⇒30秒⇒1分⇒2分となっていくはずです。
※α6500はシャッタースピードが30秒までですので、ND32まで検証します。

シャッタースピード1秒

1秒⇒13秒へ変化

シャッタースピード15秒

シャッタースピード30
ND8で誤差がでましたが、ND16とND32ではピッタリでした。

NDフィルター無し

ND 8

ND 16

ND 32

ND 64

ND 128
外で撮影してみたんですが、ND8ではピッタリでしたが、それ以外はだいぶ誤差が出てしまいました。
ですが、早見表はあくまでも目安ですし、確実に減光できていますので、個人的にはあまり気にしていないです。
NDフィルターの選び方
どのような写真を撮りたいかによって、選ぶ基準が変わってきます。
滝・渓流など水の流れを滑らかに撮りたいなら
滝や渓流の撮影におすすめのNDフィルターは、ND8・ND16・ND32・ND64あたりです。
NDフィルターを使ってスローシャッターで撮影すると、水の流れが絹のような滑らかな表現で撮れます。
街中の行きかう人々をぶらして撮りたいなら
おすすめはND500、ND1000あたりです。
街中でのスローシャッターでの撮影は、動いている人をぶらして撮影することができます。
動いている人達を活気ずいているような表現をしたり、30秒以上のスローシャッターで人々を消して、非現実的な表現をしたり出来ます。
海や湖の水面を滑らかに撮りたいなら
おすすめはND500、ND1000あたりです。
スローシャッターで水面を滑らかに撮影できますし、幻想的な表現もできます。
雲の動きをダイナミックに撮りたいなら
お勧めはND500、ND1000、ND10000あたりです。
流れる雲をダイナミックに表現することができます。
雲の大きさ、流れる方向や速さで、いろいろな表現を撮ることができると思います。
光跡を撮りたいなら
お勧めはND4、ND8です。
薄めのNDフィルターを使ってシャッター速度を遅くして、車のヘッドライトなど光跡を移すことができます。
夜空に浮かぶ花火を撮りたいなら
ND4、ND8がお勧めです。
薄めのNDフィルターを使うことで、色鮮やかな花火を撮ることができます。
日中の動画撮影したいなら
動画撮影はフレームレートの関係で、シャッタースピードが固定されるので、F値を開けると露出オーバーで白飛びしてしまいます。
お勧めは可変式で、最低でもND32ぐらいはあったほうがいいと思います。
天気のいい日中の撮影では、ND4やND8ではたらないと思います。
実際に使ってみた感想

初めての可変式NDフィルターを購入して使用してみたんですが、個人的には大変満足しています。
天気のいい日中のスナップ写真でも露出オーバーせずに撮れますし、動画撮影の時も、自分はS-Log2やS-Log3で撮るんですが、露出オーバーせずに撮ることができます。
自分の撮影環境では主にスナップ写真や街中の撮影が主なので、K&F Concept NANO-X バリアブル(可変式 ND8-ND128)NDフィルター 67mm KF-67NDX8-128は自分の撮影環境にピッタリかなといったところです。
プロのカメラマンの方達であれば、固定式で何万もするやつを使われるんでしょうが、自分みたいに趣味でカメラをする人であれば、こちらのNDフィルターで十分かなと思いますし、NDフィルター初心者の方でも入門編に手軽に使えるんじゃないかなと思います。
なにより、固定式のNDフィルターだと付け替えがめんどくさいと思うんですが、可変式NDフィルターは、付け替えのわずらわしさがないので、撮影する際の機動力が失われることなく撮影できると思います。
NDフィルター購入を検討されているかたは、お手持ちのレンズの中で一番径が大きいレンズに合わせるか、それよりも大きい径のフィルターを買われたほうがいいと思います。
合わせてステップアップリングを購入すれば、使いまわしができるのでレンズごとにNDフィルターを購入せずに済みますし、広角レンズに使用した時、ケラれることがあるので、レンズの径より大きめのフィルターを買っておくと安心かなと思います。

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